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本能のおもむくままに

Moon_4
「何があなたのことを突き動かしているの?」
先日、尊敬する新聞記者の方からそんな質問を受けた。

「究極のところ本能なのかもしれない」

平和構築業界(便宜的に「業界」と書いてみます。)に
仕事でドップリと携わるようになってから2年。
結局、好きなものは好き。興味のあるものは興味がある。
きっとシンプルな答えなんだと思う。

面接のたび応募する職種にあわせて何通りもの「解」を
用意する。でも、考えれば考えるほど真の「解」が分か
らなくなる。ひとことで表現するのが難しい。

マリナーズのイチローやヤンキースの松井に「なぜあな
たは野球をやっているの?」と質問したところで、やっ
ぱり「好きだから」とか、本能の赴くままに道を歩いて
いったら、結果として今の場所にいると答えるのではな
いだろうか。


きっと今までの34年という年月の中で経験したいくつ
もの「イベント」が、自分の中で幾重にも積み重なって
今の自分を創り上げている。その「イベント」は、決し
て自分が直接的に関わったものばかりではない。

祖父が話してくれた満州での戦争体験談だったり、
小学校の図書館で借りた広島の原爆についての絵本だっ
たり、
中学生のときに、朝のテレビで見かけたベルリンの壁崩
壊の映像だったり、
大学時代に授業で学んだユーゴ紛争だったり、
大学院時代のアジア経済危機のニュースだったりするわ
けだ。

でも、それらの間接的なイベントよりもより強烈に自分に
訴えかけるのは、きっと自らが直接体験したり見たり
する「イベント」なのだと思う。
「百聞は一見にしかず」
頭が飽和状態になって「解」が見つからないときや道に
迷いそうなときは、間接的、直接的、両方の原点に戻る
ことだ。

諸先輩方に比べるとまだまだ浅いフィールド滞在中に自
分が感じたことや肌に触れた「空気」を思い出してみる。
それは、21歳で初めて訪れた途上国、スリランカだっ
たり、将来の進路に悩んでいたときに訪れたコソボだっ
たりする。

でも、何をすればいいのか分からなかった。
そんな分野に関わる仕事があることさえも知らなかった。
大学の同級生の多くが公務員になったり、銀行に勤めた
り、弁護士を目指したりする中、自分だけが取り残され
ている気がした。自分だけどこか違う気がした。

何かやりたいんだけど、頭でっかちで行動が伴わない現
実。まさに、茂木健一郎の本に出てきた「『運動系』の脳
の未発達状態」。

でも、できることから始めるしかなかった。試行錯誤し
て最初につかんだきっかけが「書くこと」「伝えること」
だった。そして一歩進むと気付いたことが、「自分には言
葉がない」ことだった。

今でも話すことや書くことは今でも苦手だ。
でも、少しでも自らコミュニケーションをとらないと物
事は始まらない。
思考を停止させたくない。
目に見えない考えを言葉や文字で表現することの難しさ。
表現できないもどかしさとくやしさ。
でもこのままゼロはイヤだ。

だからこそつたないボキャブラリーで表現してみるしか
ない。ループする頭の中に浮かび上がる言葉ひとつひと
つを拾い上げてみる。結局、単純な頭ではスパッとした
真の「解」は出てこない。仕方がないから今日はこのま
ま終わりにしよう。

「何があなたのことを突き動かしているの?」
そんな問いを投げかけてくださった先輩に感謝しつつ、
今宵もまったりとした夜がふけていく。

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コメント

私は今やっている仕事は、とても本能の赴くままというほどがんばれる感じではありませんが、いつかそんな分野に出会いたいと思っています。

投稿: 堕天使 | 2008年10月 8日 (水) 21時35分

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